星新一小说在中国的接受

分类  : 中文
作者  : 丁茹
来源  : 山东师范大学
卷   : 2013年第9期
发表时间: 2013.06.04.
发布人 : SFT

摘要:


正文:



目次

中文摘要

......................................................................................................................................I

要旨

...........................................................................................................................................III

はじめに

.................................................................................................................................... 1

一、論文の動機と意義

.......................................................................................................... 1

二、先行研究

......................................................................................................................... 2

三、研究方法

......................................................................................................................... 7

四、論文における斬新さと今後の課題

................................................................................. 7

第一章、星新一小説の中国における伝播

................................................................................ 9

第一節、星新一小説の伝播過程

............................................................................................ 9

第二節、星新一小説の受容特徴

.......................................................................................... 16

第二章、星新一小説の特徴と訳本分析

.................................................................................. 22

第一節、星新一小説の特徴

................................................................................................. 22

第二節、星新一小説の中国語訳本の分析

........................................................................... 27

第三章、中国の教科書に採用された作品研究

....................................................................... 32

第一節 採用された小説について

...................................................................................... 32

第二節、アンケート調査およびその分析

........................................................................... 38

結論

......................................................................................................................................... 46

付録

......................................................................................................................................... 48

注釈

......................................................................................................................................... 49

参考文献

.................................................................................................................................. 54

謝辞

......................................................................................................................................... 59

在学期間の研究成果

................................................................................................................ 60

I

中文摘要

星新一是日本的超短篇小说家,尤其擅长科幻小说(SF)的创作,其作品构思新颖而结尾

新奇。他在遵循微型小说三原则的基础上又遵循着自己独特的创作原则,以独树一帜的创作手

法模糊了时代背景,深受广大读者的喜爱。星新一的小说已被翻译成多国语言,其文学在世界

文学史上也占有重要的地位。

20 世纪 80 年代后,中国大陆翻译、出版数十部星新一的短篇小说集。2000 年后,星新一

的小说开始被选入各类教科书中。本稿通过文本解读、译本比较以及在中国大陆接受过程的梳

理分析,对星新一小说在中国大陆的整体接受情况进行探究,同时通过问卷调查,对星新一小

说在中国、尤其是学生群体中的接受情况进行整体上的把握。

本论文共分为五部分。

序论部分,阐述了本论文的研究动机及意义、研究方法、创新之处及今后的课题。通过文

献整理,大体明确了迄今为止中日两国对星新一小说研究的进展情况。

第一章,首先梳理了星新一小说在中国的接受历程。从 20 世纪 80 年代初中国大陆出版其

第一本小说集至今,星新一小说在中国的接受过程大体可分为三个阶段,每个阶段在进行译介、

接受时都各有其特点。第一个阶段主要翻译、介绍星新一的微型科幻小说,并合集出版;第二

个阶段对星新一小说的译介转向其悬疑、生活类型的微型小说,出版物的封面、名称设计也较

第一个阶段有了明显改变。进入 90 年代的第三个时期,对星新一小说的译介重点又转回微型

科幻小说,被定位于面向青少年的科幻微型小说。星新一在小说创作中遵循“三不写”原则,

使得其小说易被中国读者接受。星新一小说对中国的科幻小说尤其是科幻微型小说的成长与发

展开始产生了一定的影响。

第二章主要为文本研究和译本研究。星新一的小说大多特点明确而独具一格,具有灵活多

样、超越差异、冷静旁观的特点。其小说题材广泛,文字极尽简洁,极少带有时代色彩,最大

限度地避免了不同时期读者产生的理解差异。这种独特的风格也为星新一的小说印上了鲜明的

标记。其次,由于对小说译介的时期、选择的类型以及翻译者的不同,在中国传播的星新一小

说译本也各具特点。通过对不同时期产生的相同作品的中译本进行具体的比较可以看出,不同

时期、不同背景的翻译者会对小说在翻译传播过程中产生影响,使得遣词造句及情节安排在一

定程度上带有译者自身以及所处时代的特色,削弱了星新一小说本身“超越差异”的特性。

第三章主要对入选中国教科书的星新一小说进行研究。星新一的微型小说因其短小精悍的

II

篇幅及简洁明快的叙事方法,加之丰富的想象、易懂的文字而颇受中小学生的青睐。迄今

为止中国的各类语文教材、读本等选用的基本上是其科幻题材的作品,也有极少部分日常生活

题材的故事入选。除此之外,星新一小说也选作日语专业教材,这部分教材直接采用的是日语

原文作品。通过问卷调查,得知星新一小说在学生读者群中的接受特点:有一定的知名度但分

布不均衡、对星新一的小说接受途径多样但主要通过教材介绍、知名度高的作品主要是被选入

教材的作品、科幻小说与幻想小说及推理小说分类不清。

第五部分为结论部分。

总之,星新一小说传入中国后,接受过程几经转变和发展,最终被定位为“面向青少年的

科幻微型小说”,受到广大读者尤其是学生群体的喜爱。星新一的科幻微型小说也对中国的微

型小说这一年轻的小说类型及科幻小说的发展产生了一定的影响。

[关键词] 星新一 微型小说 中国 接受 译介

[分类号] I313.065

III

要旨

星新一は日本のショート?ショート作家であり、特に SF 小説に長けている。彼の作品は

新奇で往々として予想外的な結末を持ち、ショート?ショート三要素を厳守する上に自分の

独特な創作風格があり、多くの読者に愛読される。星新一の小説は今日まで多国の言語に翻

訳され、その小説も世界文学史上重い地位を占めている。

中国も 20 世紀 80 年代以来、星新一の小説を中国語に翻訳し、中国国内に出版した。特に

2000 年以降、星新一の小説は各種類の中国教科書に選ばれ、広範囲の学生に受容された。

本稿はテキストの解読、訳本の比較及び中国大陸で受容過程の整理と分析を通し、星新一小

説の中国における受容状況を探求する。同時にアンケート調を並行し、星新一小説の中国の

学生群における受容状況を分析し、整体的に把握する。

本論文は五つの部分を分ける。

はじめの部分に本論文の研究動機及び研究意義、研究方法、斬新さと今後の課題を述べる。

また、文献整理によって今日まで日中両国の星新一小説に対する研究状況を明確する。

第一章はまず星新一小説の中国における受容歴史過程を整える。20 世紀 80 年代初めの中

国語訳小説集から現在まで星新一小説の中国語における受容過程は大体三つの段階を分け

る。各段階の翻訳と受容も各自の特徴を持つ。第一段階で中国の訳者は主に星新一の SF シ

ョート?ショートを紹介して翻訳し、小説集の形式によって星新一の作品を出版した。第二

段階での翻訳目標は推理と日常生活の種類の作品に偏り、出版物の表紙や書名などの設計も

明らかな変わりがある。後は 90 年代からの第三段階である。この時期の星新一小説の翻訳

と紹介の主体はもう一度 SF ショート?ショートに戻り、作品も青少年向けと定位された。

受容の面からみれば、星新一が自分の創作で「三つの制限」を守ったから、その小説は中国

読者に受容された時もより容易くなった。また、今までの数十年の時間を経ち、星新一小説

も中国の SF 小説、特に SF ショート?ショートの発展に一定的な影響を与え始めた。

第二章はテキストと訳本の研究を主として進める。星新一小説の多数は風格が明らかで、

柔軟性と冷静さを持つ。その小説の題材が広くて描きもできる限り簡潔で、時代の色が極め

て薄くなり、最大限で時代の印を消し、異なる読者に同じの閲読体験を提供する。これも正

に星新一小説の鮮明な特徴のひとつである。しかし、中国に紹介される時、翻訳の時代、選

ぶ小説の類型及び訳者の違いによって、中国に受容する星新一の訳本もそれぞれの異なると

ころを持つ。同じの小説の異なる時期の訳本を比べてみると、異なる時期や背景を持つ訳者

IV

も異なる訳本を生み出した。従って、星新一の小説の中国語訳本も一定的に訳者自身の色が

染められ、もともとの小説原作の「差別を消し」という特徴を弱める。

第三章の内容は中国教科書に採用された星新一小説についての研究である。星新一のショ

ート?ショートは極めて短い幅と簡潔な書き文字の上で豊かな想像を持つから、ずっと中小

学生向けの読み物の青眼を受ける。今までも数多くの中国国語教科書と読本は星新一の作品

を選ぶ。中での大部分は SF 小説、一部も日常生活の題材の小説である。他に、星新一の日

本語の小説原作も中国国内の日本語教育用教科書に選ばれ、使われる。本章はその教育用の

作品に対する解読を分析すると同時にアンケート調査からできたデータによって、星新一小

説は学生群における受容の特徴を分析する。具体的に言えば、学生群に知名度があるが、分

布のバランスが弱い;小説の受容ルートが多様であるが、一番主なルートは教科書である;

最も周知の作品はやはり教科書に採用された小説を限る傾向がある;SF 小説と他の小説ジ

ャンルの弁別が弱い。

第五部分は結論の部分である。

要するに、星新一の小説は中国に紹介された以来、数十年の伝播と受容を経ち、最終に「青

少年向けの SF ショート?ショート」という位置に定められた。その作品は多くの読者特に

学生たちに愛読され、中国のショート?ショートという若い小説ジャンルの発展に軽視でき

ない影響を与えた。

[キーワード] 星新一 ショート?ショート 中国 受容 翻訳

[分類番号] I313.06

1

はじめに

一、論文の動機と意義

星新一(1926-1997)は日本の「空想科学小説」(SF)作家で、一生涯でたくさんの作品を

残している。1949 年にショート?ショート第 1 作『狐のためいき』を処女作として登場し

て以来、次々と多くのショート?ショートを創作し、「ショート?ショートの神様」と呼ば

れるほど有名である。彼は小説だけではなく、科学解説書、童話、エッセー、訳書などの文

学ジャンルものこしており、実に多産的な作家である。星新一はその小説に時代?風俗を特

定せず、エッセンスを凝縮して読者の想像力を喚起させる独自のスタイルを確立し、前人未

踏の 1001 話を達成し、日本のショート?ショートの新たな時代を開拓した作家とほめられ

る。

星新一のショート?ショートの中では常に通俗性ができる限り排除され、具体的な地名及

び人名のような固有名詞もない。従って、地域と時代が異なる読者が小説を読んでも、同じ

内容を読み取れる。更に、星新一の作品特に数多くの SF ショート?ショートは簡潔な言語の

上で自由奔放的な創造性と想像性を持ち、時事風俗が扱わない基で未来を予見しながら「創

造的な未来」によって現実社会の真実が反映できる。評論家の浅羽通明氏は指摘したように、

「どんな時代においても通用する星新一作品の普遍的な人間性への批評」である。また、星

新一はこのような創作手段を普遍的に用い、余計な描写や形容をすべて削ぎ落とす民話や寓

話などのような作品を書き、自分の作品に独特な透明感を与えたと言ってもよいであろう。

最初の星新一の SF 短編集は 1961 年 2 月に新潮社によって出版された『人造美人』であり、

その後 1991 年まで次々とさまざまな短編小説集が出版された。星新一の作品刊行部数は、

新潮文庫だけでも 3000 万部に至り、今なお増刷?復刊が行われている。その小説の数多く

は数回の日本推理作家協会賞と SF 大賞特別賞などを受賞された。また、星新一の小説はそ

の柔軟な発想と的確に事物の本質をつかんだ視点の冷静さのかげで多くの読者を獲得した

上で、さらに教材として日本の学校教科書(光村図書出版『国語?小学 5 年』に掲載された

「おみやげ」)と中国の教科書に採用されたのである。

彼の小説は 20 世紀 60 年代前半に英語とロシア語をはじめ、韓国語、スペイン語、ベンガ

ル語、エスペラント語まで 20 言語以上の言語に翻訳される。中国大陸では 20 世紀 80 年代

からも星新一の小説を次々と翻訳されてきた。その小説は優れた構想と精巧な結構を持って

2

中国の読者に愛読され、中国の SF の創作、およびショート?ショートの創作にも多大な影

響を与えた。本論文は星新一の作品とりわけその小説の中国における伝播過程と受容現状を

明らかにすることは星新一小説の本質を探究してみるのに非常に有意義だと思う。

二、先行研究

本論文は現在まで星新一及び彼の作品についての研究成果とは、日本と中国と二部分を分

け、具体的な資料と結びながらまとめてみる。

(一)日本側の研究

1、創作題材についての研究

星新一の作品について、一部の研究者は作品を通して人間と科学の関係を問い続け、星新

一作品を読み解き、立ち止まって考える。更に星新一の日記や草稿、関係者の手紙、談話な

ど膨大な資料をもとにし、作家の生涯を語り、星新一の思想を知り、人類の未来への想いお

よび科学と未来などの創作構想を研究する。この方面の研究を行う代表的な人物は日本のノ

ンフィクションライターの最相葉月氏である。彼女は 2003 年 4 月に文学評論集の『あのこ

ろの未来:星新一の預言』(新潮社)を初発行し、2007 年 3 月の時に評伝の『星新一 一〇

〇一話をつくった人』(新潮社)を発行した。前者の内容は作家に関する評論的な文集であ

り、後者は「初の本格評伝である」(翻訳家鴻巣友季子氏の 2007 年 4 月 1 日の朝日 BOOK に

掲載された評論より)と言われる伝記である。また、2007 年 11 月に出版された最相葉月氏

監修の『星新一空想工房へようこそ』という本も前述のような星新一の生活や創作などの内

容を紹介する著書である。

その他、一部の学者は星新一の作品を詳しく読み、その作品内容についての研究を行う。

例えば 1996 年 9 月に出版された弘英正氏編集の『星新一「未来いそっぷ」を読む』(京都:

どらねこ工房)及び 1980 年 6 月にできた自筆年譜、単行本リストと主要書評リストを含ん

でいる『星新一の世界』(新評社)がある。もう一冊は 1978 年 7 月出版された『奥野健男作

家論集?第 5 巻』(泰流社)である。その中にも星新一と彼の作品についての評論内容を含

んでいる。また、一部の日本学者は比較文学の面から星新一を他の日本作家と比較して研究

する。例えば石井和夫氏が書いた『横光利一と星新一――二つの「穴」』(「敍説」2009 年 11

月 通号第 4 巻)がある。

2、文体特徴についての研究

星新一小説の文体に対する研究を進行する代表的なのは日本東京工業大学の徃住彰文氏

3

を始めとして、井口時男、MORTON?LEITH、高岸輝と村井源などの成員を含める研究チーム

である。そのチームは 2008 年から 2010 年まで「知識共有のための価値指向型オントロジー

の多分野多言語化」という課題をした。課題は多言語テキストを分析し価値に関わる言語表

現を抽出し、言語間の対応表を作成し、上位語?下位語、同義語?類義語などの関係性を構

造化した多言語価値オントロジーをサーバ上に構築する枠組みを設計したと言われた。中で

主要的な成果は村井源氏、佐藤知恵氏と徃住彰文氏の三人共著した『文学作品群の特徴的語

彙と概念カテゴリーの抽出――星新一ショート?ショートの計量分析』(「情報知識学会誌」

2009 年 5 月 第 19 巻)、『星新一ショート?ショート文学の物語パターン抽出』(「情報知識

学会誌」2010 年 5 月 第 20 巻)、『物語構造の計量分析に向けて:星新一のショート?ショ

ートの物語構造の特徴』(「情報知識学会誌」2011 年 2 月 第 21 巻)などのような一連の論

文がある。このいくつかの論文は計量的な物語構造の分析を実現するために、人文的な物語

分析の古典的手法であるプロット分析を援用し、分析結果に対する計量的解析を行い、星新

一のショート?ショート文学についての論述をした。

以上の内容を除き、立命館大学の朝尾幸次郎氏もコーパス言語学の分野から「日英パラレ

ル?コーパスの構築とその利用」という課題を進行し、星新一の『エヌ氏の遊園地』を基に

日本語と英語を対応させたテキストをデータとして、日本語から英語を、英語から日本語を

検索するパラレル?コーパスを構築した。

また、名古屋工業大学の野々部顕治氏も夏目欣昇氏、若山滋氏と共に星新一の作品中にお

ける舞台空間の推移を定量的な把握によってそれぞれの空間構成用語としての研究対象を

抽出し、分類して考察する。この研究の結果の一部は『星新一の文学空間における表象と意

味』(「学術講演梗概集」2004 年 7 月 第 F2 巻)という論文になった。

3、教科書に採用された小説の研究

前述以外に、日本で教材化された星新一の小説についての研究も行っている。例えば成蹊

大学の喜岡淳治氏の論文『ショート?ショートの授業:「未来いそっぷ」(星新一)から』は

教材化の原因と教材としての小説の使用方法の面から星新一の作品を論述し分析する。論文

は星新一の短編小説集『未来いそっぷ』をめぐって採用された原因や作品構成に授業構成の

ヒントと教科書教材の変遷及びその教材の設定の仕方などについて論述する。以上の研究方

向と似てるもうひとつものに辻宣利氏に書かれた『ことばからイメージを創りだすために―

―星新一「羽衣」を教えながら』(「日本文学」1977 年 3 月 第 26 巻)がある。この論文の

研究対象は学図版 2 年の星新一作品『羽衣』である。

4

4、その他

日本で星新一及び彼の作品についての研究は学術論文と各種類の書籍に限らなく、社会的

なメディアの推進と宣伝もたくさんある。

まず、NHK は 2007 年 11 月から特別番組として『星新一ショート?ショート劇場』を次々

と放送した。番組は「奇妙な味の大人の童話」をキャッチコピーとして宣伝し、アニメと俳

優との共演により作られる。この番組は 2010 年 1 月まですでに「肩の上の秘書」、「不眠症」、

「生活維持省」などの約 88 編の作品を演じた。これはもはや今の情報社会で広まるよりよ

い手法である。

テレビ化の他に、星新一の作品も漫画化された。2001 年のはじめ、秋田書店によって星

新一の原作に基づいて複数の漫画家に描かれた日本のオムニバス漫画は何冊も出版された。

主な漫画集は 2003 年の『午後の恐竜』(川口まどか 志村貴子)、2004 年の『空への門』(鬼

頭莫宏 阿部潤)と 2008 年の『ショート?ショート招待席』(川口まどか 鬼頭莫宏)三冊

である。こうして星新一作品は総計 29 編(重複の作品も含む)が漫画化された。

(二)中国側の研究

中国で一番早く星新一の作品を紹介し翻訳したのは 1979 年の台湾であり、中国大陸も 80

年代から星新一の小説を翻訳した。その時から星新一の作品は続いて中国で翻訳され、出版

された。従って、だんだん多くの中国人も星新一の名前を知るようになった。以下は現在に

至る中国側星新一小説に関する研究を整理してみる。

1、訳本

星新一作品の訳本は中国で 20 世紀 70 年代末期ごろからも存在した。最初の翻訳集は前文

に述べたように 1979 年台湾で出版された『科幻小小說』(台北煦明出版社 何淑慧訳)であ

る。台湾を除く中国大陸では 1982 年から最近の 2012 年まで、星新一の作品についての翻訳

集も間断なく出版されている。筆者の中国国家図書館から調べた調査を通して発見された具

体的なデータは以下の表Ⅰ

[1]

のようである。

番号 書名 翻訳者 出版社

出版

時間

01 保您满意 孟庆枢 潘力本 南京:江苏科学技术出版社 1982 年

02 一分钟小说选 陈真 沈阳:春风文艺出版社 1983 年

03 星新一微型小说选 李有宽 长沙:湖南人民出版社 1984 年

5

04 一分钟小说选(续集) 李有宽 沈阳:春风文艺出版社 1984 年

05 不速之客 李有宽 长沙:湖南人民出版社 1985 年

06 波子小姐 黄元焕 太原:北岳文艺出版社 1985 年

07 星新一微型小说选 陈剑彤 北京:北京航空学院出版社 1986 年

08 职业刺客 卞崇道 申英民 天津:百花文艺出版社 1986 年

09 一段浪漫史 李有宽 武汉:长江文艺出版社 1986 年

10 无影跟踪 刘賩峰 武汉:群益堂 1988 年

11 强盗的苦恼 周萌 兰州:敦煌文艺出版社 1991 年

12 诱骗 李有宽 合肥:安徽少年儿童出版社 1992 年

13 魔幻星 孙建和 庄志霞 北京:中国国际广播出版 1993 年

14 可亲的恶魔 郭富光 于雷 沈阳:春风文艺出版社 1999 年

15 肩膀上的秘书 郭富光 于雷 沈阳:春风文艺出版社 1999 年

16 可亲的恶魔 郭军和 北京:印刷工业出版社 2001 年

17 和善的恶魔 文彬 通辽:内蒙古少年儿童出版社 2002 年

18 星新一短篇小说集 崔昆 南京:译林出版社 2004 年

19 雄星球上的交际花 邵芳 北京:人民日报出版社 2006 年

20 星新一科幻超短篇·未来的伊索寓言 叶蕙 香港:正文社出版有限公司 2010 年

21 星新一科幻超短篇·宇宙通讯 叶蕙 香港:正文社出版有限公司 2011 年

表Ⅰ 1982 年から 2012 年まで出版された星新一小説の中国語訳本

表Ⅰの訳本の中で、中日対照版は『盗贼会社』(李朝熙訳)と『异想天开 1』(张合富訳)

という 2 冊である。同時に、エスペラント語と中国語両言語の対照版の『星新一微型小说选』

(陈剑彤訳)も出版された。また、中国の出版社(訳林出版社)は日本語版本の『星新一短

篇小说集』までも出版したのである。

2、作品についての研究

星新一の作品が中国に転入されて以来、研究者の研究成果が盛んである。数多くの雑誌に

は星新一の作品紹介が載っている。例えば陶力氏が書いた『星新一和他的创作』(『名作欣赏』

1984 年第 3 期 1984.06)と安源氏の『小小说大师星新一』(『世界文化』1997 年第 1 期

1997.02)などの文にはみな星新一の生涯と作品を紹介し、独特の風格を持つ小説という理

6

由で読者に推薦したのである。木之本氏の『星新一科幻作品荐读』(「初中生世界」2006 年

第 Z5 期 2006.05)と宋茉莉氏の『星新一科幻作品赏读』(「语数外学习」2009 年 Z2 期

2009.02)などの推薦文は単におもしろいものとして推薦している。

紹介文のほかに、研究論文がたくさんあり、代表的な研究成果は下記のとおりである。

(1)作品主旨の研究

星新一小説の主旨研究の面で、ひとつの観点は星新一の小説が普遍的な人間性に対する表

現と批判を含むというものである。例えば、河南師範大学の王磊氏は、星新一小説の「死」

という要素についての研究を進め、星新一作品に「死亡的认识以及死亡的启示」を論じる。

彼の『现实和理想的接点——星新一死亡题材作品内涵评析』(『解放軍外国語学院学報』2008

年第 3 期 2008.05)という論文はこの研究を述べた。この文章は星新一の作品の内容を分

析して機械文明時代の人間性を述べ、その上人類に対する考えと社会に対する批判を探求し


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